吹きガラスの技法

こんにちは！神奈川県厚木市に工房を構え、ガラス工芸やガラス教室を実施している株式会社厚木グラススタジオです。
吹きガラスやとんぼ玉の制作体験・教室など、皆様にガラス工芸を楽しんでもらえるように努めております。
ガラス工芸の技法のひとつである吹きガラスには、更に2種類の技法があります。
では、その2種類の技法とはどのようなものなのでしょうか。
今回は、吹きガラスの技法についてご紹介します。

宙吹きガラス

吹きガラスは、吹き竿に熱したガラス種をつけ、息を吹き込んで膨らませて作品をつくります。
そして、吹きガラスの技法の1つである宙吹きガラスは、空中で息を吹き込んでいく技法です。
自分の吹き込む息だけで作品をつくっていくので、同じ作品はありません。
作品一つひとつの個性を楽しむことができるのが特徴です。
グラスなどの食器や一輪挿し、ペーパーウエイトなど作れる作品の幅が広いです。
宙吹きガラスは、一度息を吹き込んだら作品が完成する訳ではありません。
溶解炉でガラスを熱して、吹き竿で巻き取り息を吹き込んで膨らませます。
その後、もう一度熱して膨らませたり、専用の道具を使って形を整えていったりします。
その作業を10数回繰り返して、一つの作品が完成するのです。

型吹きガラス

型吹きガラスは、同じものを大量につくることに向いている技法です。
吹き竿を使用して息を吹き込むのは宙吹きガラスの技法と同じですが、型吹きガラスはガラス種を型に入れて息を吹き込みます。
そうすることで、型通りの同じ作品を作成することができます。
型吹きガラスの難しい所は、型を使用するので息を吹き込む前のガラス種がまん丸でないとガラスの厚さに偏りが出てしまうところです。
ガラスの厚さが違うと、薄い部分が割れてしまいすぐに壊れてしまうため、注意が必要です。
また、同じものをつくるだけではなく、型を使用してガラス作品に装飾を行う時にも型吹きガラスが使用されます。